日本共産党

2002年1月21日(月)「しんぶん赤旗」

有事立法は許せない

東京・渋谷 ピースウオーク

若者も幼子連れた夫婦も


 「日本は戦争に加担してほしくない」――。若者たちが行き交う東京・渋谷区原宿の大通りで、二十日午後、ジョン・レノンの「平和を我等に」の音楽とともに、若者たちの声が響きました。テロも報復戦争も許せないと、始まった「ピースウオーク」(主催、チャンス!=平和を創る人々のネットワーク)の行進で、この日は、若者たちや、幼子の手をひく若いお父さん、お母さんたち約二百人がつどい、道行く人たちにアピールしました。

 昨年九月に始めたピースウオークはこの日で九回目。

 「爆撃のない空を」という真っ青なパネルや「NO!WAR」「憲法九条の心を」というプラカードを高だかとかかげた若者や、「平和を求めるご近所さんネット」のゼッケンをつけた女性らが道行く若者に手を振りました。アフガニスタン難民支援にとりくむアジア各国の人たちも横断幕を手に歩きます。

 チャンス!の塙(はなわ)真智子さん(25)は「報道は一段落したようだけど、いまもアフガニスタンで戦闘が続いています。死んでいるのは私たちと同じ、なんの罪もない人たち」とマイクを握り、「平和を」と訴えました。

 参加者もつぎつぎマイクを握って、「明日から国会で有事法制の討論がはじまる。これからこの国がどういうところにいこうとするのか、みんな考えよう」などと呼びかけました。

 墨田区の成田圭祐さん(25)は「武力に頼って生きたくはない。できる行動をしようと思って、もう六回参加しました。あすから有事立法を審議する国会が始まろうとしているのは、自分が住みたいと思ってきた世界とまったく別なもので、許せない」と語ります。

 アフガン難民を支援するために参加者らが持ち寄った衣料が段ボール三十箱集まり、この日夜には、在日アフガニスタン人らと多文化交流会を開きました。

 


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