2002年2月24日(日)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は二十三日、テレビ朝日系「ザ・スクープ」に出演、鈴木宗男自民党衆院議員の「人道支援」事業への入札介入疑惑などについて語りました。番組は、佐々木氏の国会質疑や、佐々木氏が示した外務省の内部文書、当事者のインタビューなどで数々の“鈴木疑惑”を検証したもの。
司会の鳥越俊太郎氏から「この問題を明るみに出したご当人」だといわれてコメントを求められた佐々木氏は、一番の問題点は「国民の税金を使って(の事業で)、特定の関係の企業に受注させ、受注させた企業から政治献金を受け取っているという税金の私物化です」と指摘しました。また次のステップは、野党四党で共同要求している証人喚問であり、「きちんと真実を明らかにするべき」だと強調しました。
番組では、族議員と官僚の根深い癒着が問題になり、自民党の武見敬三参院議員が「専門的な知識をいかすのは国会議員として当然」などと発言。佐々木氏はこれに対し「税金を受け取って仕事するような会社からは献金を受け取らないとしないと、いつまでたっても(利権の構図は)なおらない」と発言しまし。
鳥越氏は「今回、鈴木宗男さんの疑惑でみんながなるほどそうだったのかと思ったのは、共産党が入手して示したあの内部文書があったから」だと話しました。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は、二十三日午前一時半から放映されたテレビ朝日系の「朝まで生テレビ!」に出演し、自民党の鈴木宗男議員と外務省の癒着問題などについて他の出演者と討論しました。
このなかで、司会の田原総一朗氏は、「このあいだの参考人質疑で唯一面白いと思ったのはあなた(佐々木氏)の質問」とコメント。佐々木氏は、「北方四島」支援事業を受注した企業からの鈴木議員への献金や、同事業が、ODA(政府開発援助)とは違い、地元住民と外務省のロシア支援室とのあいだで内容が決まり、いくらでも介入できる仕組みなどを説明しました。
同番組に出演した自民党議員が、「党の外交部会なんか、鈴木さんが一言いえば全部決まる。『ムネムネ軍団』がドサッときて……」と内情を吐露。司会者から「外務省じゃなくて、自民党が鈴木さんの言う通りになっている」と批判をうけました。
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