日本共産党

2002年2月26日(火)「しんぶん赤旗」

有事法制許さないたたかいの輪広げよう

市民と議員が緊急集会

戦争反対者を“犯罪者”にするもの

志位委員長が訴え


写真
有事法制を考える市民と超党派議員の緊急集会で発言する志位委員長=25日、東京・永田町

 「危険な違憲立法を許さないたたかいの輪を一気にひろげよう」――政府が有事法制関連法案の国会提出をもくろむ緊迫した情勢のなか、「有事法制を考える市民と超党派議員の緊急集会」が二十五日、東京・星陵会館で開かれました。四百人が埋めつくした会場の大ホールは制服姿の高校生の姿も見られ、大きな拍手や声援が飛び交いました。

中東派遣の自衛隊即時撤退を

 三十六人の国会議員が参加。日本共産党の志位和夫委員長、社民党の土井たか子党首、民主党の今野東衆院議員、無所属の川田悦子衆院議員が発言しました。

 志位委員長は、「政府がすすめる戦争に罰則つきで協力を強要し、協力しない国民を犯罪者にするのが有事立法の本質」と指摘。

 世界各国から批判を浴びているブッシュ米大統領の「悪の枢軸」発言に、小泉首相が無条件支持を与えたことは「日米だけがイラクへの戦争をやる事態になる危険がある」と批判し、中東に出動した自衛隊が「いつのまにかイラク攻撃に使われることになりかねない」と、即時撤退を要求しました。

 労組・市民団体の代表が次々と壇上へ。「真っ先に徴用されるのは、船乗り。いやだといえば罰則となる。働く者は共同してたたかう」(海員組合)、「有事法制で医師や看護婦も戦闘部隊の一部となって再び従軍させられる。再び戦争で白衣を汚さない」(全日赤労組)、「WHO IS YUJI(ユウジって誰)というポスターもつくって若者に訴えている」(CHANCE!)などたたかいの決意や経験がだされました。

 永井憲一法政大学教授、戯作者の松崎菊也氏、評論家の吉武輝子さん、映画プロデューサーの早乙女愛さんがそれぞれの体験をふまえ、有事法制反対の思いを訴えました。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権:日本共産党中央委員会 
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp