2002年2月26日(火)「しんぶん赤旗」
長期の入院患者を病院から追い出す冷酷な仕打ちはやめるべきだ――。日本共産党の木島日出夫議員は二十五日の衆院予算委員会で、長期入院患者への保険給付を削減し大幅な負担増を求める政府の診療報酬改悪についてただしました。
政府は四月からの診療報酬引き下げで、六カ月を超す入院患者の入院料の一部を保険からはずすしくみを導入しようとしています。月額四万から五万円を超える患者負担増となります。
木島氏は「転院した場合は、前の病院の入院期間も通算するという大変ひどい中身だ」とのべ、どのくらいの影響があるかと質問。厚生労働省の大塚義治保険局長は「五万人程度が対象になる」と答えました。
木島氏は、全国保険医団体連合会の調査では、十万人が影響を受けることになると指摘。政府が退院後の受け皿にしようとしている特別養護老人ホームが不足し、富山県や福井県では現在の一・五倍の特養が必要だという実態を示して、「介護基盤を整備する責任を放棄し、退院後の受け皿もないまま長期入院患者に大幅な負担増を押しつけるという冷たい仕打ちはやめるべきだ」と迫りました。
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