2002年2月26日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の中林よし子議員は二十五日、衆院予算委員会のBSE(狂牛病)問題集中審議で、雪印食品による食肉偽装問題を取り上げ、食品の虚偽表示に対する罰則強化を政府に求めました。武部勤農水相は、違反業者名の公表について「検討」を約束しました。
JAS(日本農林規格)法による表示規制では、表示を守らない業者に指示が出され、これに従わない場合だけ業者名が公表されますが、指示に従えば業者へのペナルティーがありません。
中林議員は、「違反しても見つからなければ、やり得という状況だ」と指摘しました。
武部農水相は「JAS法に違反した業者名を公表するという考えは理解できる」とし、「公表の条件と手続きなどの具体的な方法について、専門家の意見なども聞いた上で検討していく」と答弁しました。
また、中林議員が人員体制の強化を求めたのに対し、武部農水相は「表示制度を含めて、消費者行政への人員の重点配分も考えてしっかりした対応が必要だ」と答えました。
中林議員は、不当景品類及び不当表示防止法(景表法)の問題も取り上げ、今まで不当表示で「排除命令」が出されたことがなく、行政指導である「警告」にとどめ、業者名の公表もなされていないことを指摘。根來泰周公正取引委員長は「将来、警告でも業者名を公表する」と初めて表明しました。
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