2002年3月3日(日)「しんぶん赤旗」
国会は、自民党の鈴木宗男衆院議員・外務省疑惑をめぐる同氏の証人喚問問題が大きなヤマ場を迎えます。
二〇〇二年度政府予算案を審議している衆院予算委員会の日程は与党が単独で議決した四日午前の分科会が決まっているだけです。
焦点の証人喚問問題では、外務省が四日朝、鈴木氏と同省の疑惑に関する調査結果を公表する予定です。これを受け、同日午前八時半から開かれる衆院予算委理事会では、同省から調査結果を聴取します。
野党との約束をほごにして証人喚問の回答を拒否してきた与党三党は、外務省の調査結果が公表される四日、自民党の臨時役員会、与党三党の幹事長・国対委員長会談を開き、最終的な判断をするとしています。
政府・与党は予算案について、六日の衆院通過は「絶対に譲れない」(政府首脳)とし、鈴木氏の喚問問題とは切り離して強行しようとしています。
日本共産党など野党四党は、鈴木氏の証人喚問のすみやかな実現を要求。鈴木・外務省疑惑の徹底究明は「予算審議をすすめる条件」で、同疑惑では政府・外務省に予算を執行する資格、能力があるかが問われているとし、予算審議と喚問問題の切り離しに強く反対しています。
参院予算委員会では四日午前に、鈴木氏の圧力でアフガン復興支援国際会議から排除されたとされるNGO(非政府組織)の「ピースウィンズ・ジャパン」の統括責任者・大西健丞氏らの参考人質疑が行われ、NHKで中継されます。日本共産党からは宮本岳志議員が質問に立ちます。
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