日本共産党

2002年3月5日(火)「しんぶん赤旗」

看護師の平均夜勤日数

8日以内は減少 9日以上が増加

医労連実態調査


 看護師の減少によって夜勤日数が増加している、との調査を四日までに、日本医療労働組合連合会(日本医労連)がまとめました。

 医労連は毎年、夜勤実態調査をおこなっています。今回は二〇〇一年六月の勤務実績を同年七月に調査し、四百二十五施設三千四百五十七職場から有効回答をえました。

 それによると三交代の職場では一カ月の夜勤八日以内の割合が77・9%となり、前年比で1・9ポイント減少。一九九〇年以来、夜勤八日以内の割合が増加し続けており、二〇〇〇年には79・8%にたっしていました。十二年ぶりの減少です。

 同時に看護婦確保法・基本指針に反する夜勤九日以上が二割を超えていました。平均夜勤日数は7・68日、前年は7・61日で十五年ぶりに増加に転じました。

 医労連は、この原因について百床当たりの看護職員が二〇〇〇年の四十六・一人から四十五・七人に減少していることを示し、「厳しい人員抑制のもとで看護職員の増加が抑制されているからだ」と指摘しています。

 この結果、夜勤体制も三人以上(準夜)51%、同(深夜)42・2%と前年より後退しており、改善がすすみませんでした。

 二交代病棟では、百床あたりの看護職員数は三十八・六人で三交代病棟と比べ七・一人も少ない状況。この結果、長時間夜勤でありながら、三人以上の体制は29・4%にとどまっており、「その改善が求められる」としています。

 


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