2002年3月7日(木)「しんぶん赤旗」
自民、公明、保守の与党三党は六日夜、鈴木宗男・自民党衆院議員の疑惑が外務省はじめ政府全体に広がりをみせているなか、その解明のための審議に背を向け、衆院本会議で二〇〇二年度政府予算案(一般会計総額八十一兆二千三百億円)の採決を強行しました。
日本共産党、民主党、自由党、社民党の野党四党は共同で、公共事業削減による雇用・社会保障重視などを求めた予算案の組み替え動議を提出しましたが、与党の反対多数で否決。政府予算案は衆院を通過し、参院に送付されました。
討論にたった日本共産党の穀田恵二国対委員長は、疑惑の徹底解明を後回しにしたまま、深刻な経済危機をさらに押し進める予算案の衆院通過に満身の怒り込めて抗議。国民に痛みを押しつけ、ムダな公共事業を野放しにする予算案の問題点を指摘し、反対しました。
これに先立つ午後の本会議で与党は、野党四党が提出した津島雄二衆院予算委員長の解任決議案を多数で否決。決議案の討論で日本共産党の佐々木憲昭議員は、鈴木氏の疑惑の新たな噴出が出ると政府もそのたびに調査を約束したことをあげ、野党が求める審議継続を無視した津島委員長の責任を厳しく批判しました。
この後に開かれた予算委員会で野党四党は、外務省所管の「北方四島」支援事業費約十億五千万円を削除する修正案を共同で提出しましたが、与党はこれをも否決しました。
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