2002年3月7日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は六日、国会内で記者会見し、自民党の鈴木宗男衆院議員の疑惑について、「外務省だけではなく政府の他の部門についても、鈴木議員にとって利権がありそうなところが汚染されている疑惑が、つぎつぎに明るみに出されている」と指摘。鈴木氏の疑惑は“省庁横断の疑惑”となって広がっており、「疑惑究明についての首相自身の責任が問われている」として、疑惑究明を各省庁まかせにせず、首相自身の責任で報告書を国会に提出するよう求めました。
志位氏は、鈴木氏の疑惑が、外務省をめぐっても、「北方四島」支援事業での数々の疑惑、駐日コンゴ臨時大使への身分証明票発給妨害の疑惑、タンザニアへの送金問題、ケニアのODA(政府開発援助)の問題などに広がっていることをあげ、「さまざまな疑惑が噴き出て、ごく一部分しか明らかになっていない」と指摘しました。
また、五日の児玉健次議員の質問では、国土交通省をめぐる農地整備事業での疑惑が明らかになったこと、六日の佐々木憲昭質問が示した防衛庁にかかわる疑惑でも、防衛庁長官が「通常のことではない。調査しなければならない」と答弁するなど疑惑が明りょうになったとのべました。
志位氏は、一連の疑惑が鈴木氏への政治献金の問題と深くかかわっていることをあげ、この分野は総務省の管轄であることを指摘し、“省庁横断の疑惑”であることを強調しました。
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