2002年3月9日(土)「しんぶん赤旗」
医療改悪法案に怒る北海道民の意見がびっしり書き込まれたはがき約四千通を、北海道社会保障推進協議会(北海道社保協)の人たちが八日、上京して厚生労働省に手渡しました。
同社保協は二月中旬、「総理大臣小泉純一郎様」あて「私の意見」欄をもうけた返信はがきつきのビラ百三十万枚を道内三紙に折り込みました。すぐに数千通規模の返信があり、「料金受取人払いに支払う現金が足りない」とあわてたほどの大反響でした。
「小泉さん、あなたは『痛みを分かちあおう』といいますが、老人三人が月十万円弱の年金ギリギリ生活している、こんなこと知ってますか」(留萌市・男性)。どの返信も黒くなるほどびっしり書き込まれています。
厚労省にはがきを運んだ札幌市の勤医協中央病院の福島志万子さん(28)は「北海道は失業がひどく、病院にきたくてもがまんしている人が多い」と訴えました。「リストラされたばかりの三十五歳の男性は、五百円しか持たず、『受診できますか』と、病院の受付でなく相談室に訪ねてきた」と札幌西区病院看護師の臼意ちひろさん(25)は、現場の実態を話しました。
鈴木宗男衆院議員の地元からきた釧路地区労働組合連合会事務局次長の吉田岳彦さん(35)は、「日に数台しか通らない道路を立体交差にしたり、無駄な公共事業が多すぎます。財政のあり方を変えれば医療改悪は必要ない」。道社保協事務局次長の三浦保紀さん(46)は「不透明な外務省予算をもぎ取って医療予算を充実させてほしい」。
応対した厚労省保険局総務課は、「いろいろな意見があることは承知しています。皆さんの意見は総理官邸に伝えます」と答えました。
機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。
著作権:日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp