日本共産党

2002年3月10日(日)「しんぶん赤旗」

医療改悪ただした共産党議員質問に

公明が難くせ、削除動議強行


埼玉 草加市議会

 開会中の埼玉県草加市議会で八日、日本共産党の大野ミヨ子議員が、小泉内閣の医療制度改悪案の影響について対象者数や負担額をただしたことに対し、公明党と自民、民主系会派が同日夜、多数で質問を削除する動議を強行しました。大野議員は九日、街頭に立ち、「医療改悪の中身を市民から覆い隠すのは許されない」と自公民の暴挙を市民に訴えました。

 同市議会では、大野議員の質問の途中で、公明党の有賀正義議員が「今後予想される事態についての質疑内容はいかがと思う」と発言し、袖山みゑ議長(公明党)は休憩を宣言。自由市民クラブ(自民系)が提出者、公明党、そうか未来(自民系)、フォーラム21(民主系)が賛成者となって大野議員の質問を削除する動議を提出し、日本共産党以外の賛成多数で可決しました。

 動議に対する質疑で、日本共産党の杉江登志雄議員が、大野議員の質問の何が問題なのかと具体的にただしたのに対し、自公民側は繰り返し「全体として問題がある」と答えただけでした。

 大野議員は、「本当に驚きました。これまでも議会で国の医療改悪の影響について質問してきましたが、質問を削除されたのは初めてです。自民党や公明党などが進める医療改悪の実態が市民に知らされることをおそれたのだと思います」と話しています。

 


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