2002年3月11日(月)「しんぶん赤旗」
日本共産党の筆坂秀世書記局長代行は十日、フジテレビ系「報道2001」に出演し、十一日に衆院予算委員会で行われる自民党・鈴木宗男衆院議員に対する証人喚問のポイントなどを議論しました。
このなかで、司会者から「共産党はムネオ・ハウスの実態を明らかにしたきっかけをつくった」と紹介された筆坂氏は、「鈴木議員は、自分のかかわってきたところを利権にしてきた。介入するだけでなく、そこからカネを吸い上げる税金還流の仕掛けをつくった。ここが、解明の最大のポイントになる」とのべました。
そのうえで、「ムネオ・ハウス」(国後島緊急避難所兼宿泊施設)の入札をめぐり、入札説明会(九九年六月)に参加した六社のうち、入札参加資格を保持していたのは、実際に受注した鈴木氏の後援企業二社だけだったことを指摘。「一般競争入札にみせかけていた」(筆坂氏)だけで、“特定業者の選定にかかわったことはない”とする鈴木氏の言い分(二月二十日の参考人質疑)がなりたたないことを強調しました。
筆坂氏は、鈴木疑惑の根本問題として、「カネになると(みて)、圧力をかけ、行政を私物化してしまう」構造を指摘。その解決策として、「一番の基本は、企業団体献金を禁止することだ。“政治はカネにならない”という大原則をつくらないかぎり、いろいろ細かいことをやっても、政治がきれいにならない」と主張しました。
また、「小泉首相が本当に自民党を変えるというなら、(機密費疑惑という)一つの試金石があった」と指摘。機密費疑惑を追及しない小泉首相の姿勢をあげ、「伏魔殿中の伏魔殿である機密費疑惑を解明することなく、なぜ自民党的な体質を変えることができるのか」と批判しました。
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