2002年3月12日(火)「しんぶん赤旗」
「いっぱい隠してる」「『地元のため』という言葉を自分の利権の隠れみのにするな」…。十一日、衆院予算委員会での鈴木宗男議員証人喚問をテレビで見た国民の疑惑は、解消どころか、ますます深まっています。「もっともっと追及してほしい」と真相解明を求める声を聞きました。
○…鈴木議員の地元、根室市内で造船関連業を営む業者は、鈴木議員が「地元の要請」「地元の希望」と連発したことについて、「根室市民としては迷惑な話だ」と反論します。
「地元というのは、鈴木さんを支援している業者のこと。根室全体のことを考えているわけではないでしょう。演習場の移転問題では、地元首長の意向を押しつぶしてまでアメリカの訓練を根室管内に持ってきた。都合のいい時だけ地元という言葉を使うのもおかしいのではないか」
○…JR松江駅の待合室でテレビを見ていた東京の男性(39)=自由業=はこう語ります。
「今回に限らず、自民党の体質というのが国民の一般的な見方と思う。氷山の一角だ。共産党を支持しているわけではないが、佐々木さんの質問はくわしくやっており評価している。二月十三日の質問もよかった。証拠をつかんでおりいい。理路整然としている。野党の中では一番共産党がしっかりやっている」
○…東京・新宿駅東口で「空車の間、ずっとラジオをつけて聞きいっていた」という五十七歳のタクシー運転手。半年前、二十八年間勤めた職場をリストラされたばかりといいます。
「(鈴木さんは)歯切れが悪かった。何かいっぱい隠してあるという印象だよ。興奮したのは疑惑があることの裏返しだよ。もともとウソで固めた自民党の一員だけど、けじめをつけてほしい。これで疑惑は晴れたなどというのはとんでもないこと。参院でもやるべきだし、ウミは全部出し切ってほしい。そのためには利権構造を変えること。共産党にはがんばってほしいね」
○…東京・渋谷区の笹塚駅前の商店街。
ラジオを聞いていた電器店の福田喬則さん(22)は、「鈴木さんは、逃げてばかりだったね。言を左右にしていたけど、疑惑はますます強まったという感じを国民はもったんじゃないかな。野党はこれからもがんばってほしい」
「狂牛病問題でこちらは四苦八苦なのに、税金を私物化するなんて許せない」というのは肉店の相原忍さん(44)。
「佐々木憲昭さんが、鋭く追及してたけど、鈴木議員が追い詰められてごまかしているのは表情をみてもよくわかりました。もう議員をやめるしかないんじゃない。鈴木さんの問題だけじゃなく、外務省や政府の責任も徹底的に追及してほしい。小泉首相も『しょせん自民党』ね。真剣に取り組もうとしているとは思えません」と語気を強めました。
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