日本共産党

2002年3月18日(月)「しんぶん赤旗」

今週の国会

鈴木議員辞職が焦点

加藤氏離党へ

22日に有事法制反対集会


 「北方四島」支援事業など一連の疑惑にかかわる鈴木宗男衆院議員の自民党離党に政府・与党内からは、公然と疑惑の幕引きコールが出ています。「『トカゲのしっぽ切り』で、これで自民党とは関係ないという、最悪の責任逃れ」(日本共産党の志位和夫委員長、十五日の会見)を許すのかどうかが、今週の国会の焦点となります。

 日本共産党など野党四党は、すでに衆院に提出している鈴木氏への議員辞職勧告決議案の速やかな採決と同氏の再喚問、前事務所代表が脱税事件で逮捕された加藤紘一自民党元幹事長の証人喚問を要求。鈴木氏の偽証罪告発も準備しています。

 辞職勧告決議案の取り扱いをめぐっては、十八日の衆院議院運営委員会理事会で協議が行われ、与野党の激しい攻防が予想されます。

 十九日の衆院本会議での採決を求める野党に与党側は、鈴木氏離党も口実に「議員辞職の議論をすべきものではない」(自民党・大島理森国対委員長)と拒み続けています。「採決は『踏み絵』だ。決議案に反対して“ムネオ擁護”と国民にとられるのはやっぱり不利」(自民党橋本派若手議員)という党略が最大の理由です。

 また、きょうにも加藤氏が自民党離党を表明します。鈴木疑惑と並んで、“加藤マネー”にまつわる疑惑が、今後の国会の焦点になります。

小泉首相出席できょう集中審議

 二〇〇二年度予算案の審議を行っている参院では、十八日の予算委員会で一般質疑(午前)と、小泉首相も出席しての財政・経済・雇用問題に関する集中審議(午後)が行われます。予算案審議の日程で決まっているのは十九日の公聴会開催まで。しかし、健保改悪など予算関連法案の提出・審議入りを急ぐ与党側は、今週中にも各常任委員会、特別委員会での予算案の委嘱審査に入り、二十六日には予算案を成立させるシナリオを描いています。これに対し野党は、鈴木氏の参院での証人喚問、小泉首相出席の集中審議、BSE(狂牛病)問題での参考人質疑など徹底審議を求めています。

 与党三党は二十日に「安全保障プロジェクトチーム」の会合を開き、有事法制の国会提出に向けた作業を本格化させます。二十二日には東京・日比谷野外音楽堂で、国民大運動実行委員会、安保破棄中央実行委員会など七団体がよびかけた「有事法制は許さない! 3・22中央集会」が開かれます。

 


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