日本共産党

2002年3月20日(水)「しんぶん赤旗」

民間動員で罰則検討

有事法制で中谷長官


 政府・与党が関連法案の国会提出を狙う有事法制について、中谷元・防衛庁長官は十九日の参院外交防衛委員会で、「有事」の際の民間人への従事命令や物資の強制収用・保管命令を規定した自衛隊法一〇三条に「罰則を付すかどうかについて検討中だ」と述べ、罰則規定の導入を検討していることを明らかにしました。

 日本共産党の小泉親司議員に答えたもの。

 小泉氏は、自衛隊法一〇三条の「民間人に対する従事命令」に罰則がない理由について、防衛庁の前身である保安庁で法規班長を務めた宮崎弘毅氏が「防衛目的のための従軍命令に違反する者に刑罰を課することが、日本国憲法第一八条(苦役の禁止)、第三一条(法定手続きの保障)に関連し可能であるか否かの問題について結論にいたらなかったため」と指摘していたと紹介。「罰則を設け、国民に強制措置を課すことは憲法上許されない」と批判しました。

 


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