2002年3月26日(火)「しんぶん赤旗」
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自民党の加藤紘一元幹事長の金庫番といわれた佐藤三郎元秘書が集めた“加藤マネー”の一部八千六百八万円が九八年から二〇〇〇年までの三年間で、自民党の現職閣僚を含む国会議員七十四人に還流していたことが二十五日、判明しました。日本共産党の池田幹幸議員が参院予算委員会で明らかにしたものです。
閣僚では、中谷元・防衛庁長官が千百九十六万円、石原伸晃行政改革担当相が百六十万円、福田康夫官房長官が二十万円を受け取っています。
池田氏は、高橋和雄山形県知事が「(公共事業の)口利き料や成功報酬は、地元では『加藤消費税』といわれている」と語っていることや、後援会幹部が党調査団に「いまでは二百万、三百万持っていっても仕事がとれない。五百万、一千万という話も聞く」と証言していることを紹介。「こうして集めた金を受け取っていたことをどう思うか」と中谷、石原両氏(福田官房長官は会見のため退席中)の姿勢をただしました。
石原氏は「どのような金か知らなかった」「このような口利きはあってはならないと強く感じる」と答弁。中谷氏は「佐藤氏の取り調べ中で、事実関係が断定できない部分があるので言及を控える」と答弁を避けました。
池田氏は加藤議員の責任について言及。野中広務元幹事長が「首相をめざすのであれば佐藤氏と縁を切るべきだ」と忠告し、加藤氏本人も「佐藤の件について、親しい方からここ半年一年、忠告があった」と発言していることを指摘し、「加藤議員は、佐藤氏がどんなことをしているかを知っていたことを自白しているに等しい」と強調しました。
また、後援会幹部が「みんな(佐藤容疑者を)早く切れといってきたのに、切れないほど深い関係だったのか」と証言していることも示し、「まさに加藤議員と佐藤容疑者が一心同体であるという証言だ」とし、加藤議員、佐藤容疑者の証人喚問を要求しました。
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