2002年3月28日(木)「しんぶん赤旗」
鈴木宗男衆院議員から献金を受け取った五十八人の自民党、公明党の議員のうち、政治資金収支報告書に記載がない議員が七人もいることが二十七日、判明しました。日本共産党の小池晃議員が参院予算委員会で指摘したもので、政治資金規正法違反の疑いがあるとして、徹底的な調査を求めました。
小池氏が示した資料によると、鈴木議員の政治団体の政治資金収支報告書のなかで「ムネオマネー」を受け取ったと記載されている議員、前議員のうち、自民党六人、公明党一人の政治団体の報告書には「ムネオマネー」の受け取りが記載されていません。
例えば、自民党の阪上善秀衆院議員は、一九九九年度に「北海道比例第1支部」から百万円、二〇〇〇年度には「北海道第13選挙区支部」から百万円、公明党の遠藤和良衆院議員は二〇〇〇年度に「21世紀政策研究会」と「北海道第13選挙区支部」から五十万円ずつ献金を受けていますが、両議員の報告書には記載がありません。
また、自民党の大村秀章、倉田雅年両議員の場合は、鈴木氏の報告よりも多い金額を報告しています。
小池氏が「記載義務違反の疑いがある。調査すべきだ」と迫ったのにたいし、片山虎之助総務相は「事実に即して判断しなければならない」と答弁。森山真弓法相も「問題があれば適正な捜査がおこなわれる」とのべました。小池氏は「やましいお金だからこそ、政治資金収支報告書に記載されていない」とのべ、「各議員の政治団体の中身は知らない」と疑惑解明に背を向ける小泉首相の姿勢を批判しました。
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