2002年3月29日(金)「しんぶん赤旗」
二十八日の衆院農水委員会で、日本共産党の中林よし子議員は、二〇〇二年度予算でのBSE対策費が十三億円にとどまったことを示し、「BSE(狂牛病)の潜伏期間は七〜八年であり本腰を入れた長期的な対策が必要で、しかるべき予算措置をとるべきだ」と主張しました。武部勤農水相は「本予算でなくても事業はできる」と答弁しました。
中林氏は、昨秋の現地調査にもとづき、二〇〇四年までに畜産農家に義務付けられるふん尿処理施設の整備が、北海道大樹町で五割、音更町で二割という状況だと指摘。BSE問題で経営が大変な酪農家から「このままでは十年たっても間に合わない」との声もあることを紹介し、国として特別の対策を求めました。
武部農水相は「地方自治体でBSE関連の特別交付税などの措置をするよう総務省に協力をお願いしている」とのべました。また、廃用牛の流通促進のため専用と畜場を設ける点について、武部農水相は「都道府県での確保が前向きに進んできた。さらに努力したい」と答えました。
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