日本共産党

2002年4月6日(土)「しんぶん赤旗」

問責決議案否決

党利党略のかばいだて
国民世論に通用せず 

筆坂書記局長代行が記者会見


 日本共産党の筆坂秀世書記局長代行は五日、国会内で記者会見し、武部勤農水相の問責決議案が参院本会議で自民党、保守党の反対で否決されたことについて、「国民世論からみればこのようなやり方は通用せず、小泉内閣、与党の側は国民から倍の反撃をうけることになると思う」と述べました。

 公明党が欠席という態度をとったことについては、同党が欠席しても与党が多数を占め、問責決議が否決されることはわかっており、茶番にすぎないと批判。「武部農水相の責任を追及しているとのポーズを見せるもので、ある意味では反対した自民党以上にその姑息(こそく)な態度は罪が深い」と述べました。

 小泉内閣と武部農水相の責任について筆坂氏は、「この問題は過去の問題でなく、小泉内閣になって武部農水相のもとで政策判断が誤っていたとの断罪をうけていたもの」と強調。四千億円ともいわれる大変な被害をだしているにもかかわらず、小泉内閣、武部農水相は有効な対策をなに一つとっていないとして、「(小泉内閣のもと)こういう大臣がまったく責任を問われないということになれば、無責任が横行していくということになる」と批判しました。

 筆坂氏は、小泉内閣、自民党、公明党にたいして、鈴木宗男、加藤紘一両議員をかばいだてしているということで大変強い批判がでていると指摘。「今度は武部農水相もかばいだてする。まさに党利党略、私利私欲のためにかばいだてするのがこうした政党の性根だということがこの問題でも示された」と述べました。

 また、国民世論と一緒にあくまでも武部農水相の辞任、これをかばった小泉首相の責任を厳しく追及していくことを表明し、公明党にたいしても、「反対した自民党と同罪だということで、その責任を追及していきたい」と述べました。

 


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