日本共産党

2002年4月12日(金)「しんぶん赤旗」

一目で分かる医療改悪(7)

保険料 ボーナスからもごっそり


 改悪案には、サラリーマンが毎月払う保険料の値上げも盛り込まれています。

 保険料はいま、中小企業の労働者が入る政府管掌健康保険(政管健保)で月給の8・5%(労使折半)。ボーナスへの保険料は特別に低くされていて1%(労働者分は0・3%)です。

 大企業の組合健保の場合は、平均で月給の8・5%(労働者分は3・7%)になります。ボーナスからは、八割以上の組合が保険料をとっていません。

 改悪案は、このしくみを来年四月から大きく変え、ボーナスからも月給と同じ割合で保険料をとる「総報酬制(年収ベース)」を導入しようとしています。ボーナスからもごっそりと保険料が引かれることになり、ボーナスが多い人ほど影響が大きくなります。

 いまの政管健保の保険料は、総報酬制にすると7・5%に相当します。改悪案はこれを8・2%に引き上げます。月収三十万円、ボーナス九十万円(三カ月分)の労働者の場合、保険料はいまの年十五万五千七百円から十八万四千五百円に、二万八千八百円の値上げとなります。ボーナスが百二十万円(四カ月分)だと、四万二百円の負担増です。

 不況に苦しむ中小企業の労働者と事業主への保険料負担増は、労使合わせて五千六百億円(〇三年度)にのぼります。

 組合健保の保険料については今後、引き上げを含めて検討されることになります。(つづく)

 


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