2002年4月12日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党など野党四党は十一日、国政調査権の強化を盛り込んだ国会法改正案を衆院の谷福丸事務総長に提出しました。提出者の一人として日本共産党の児玉健次衆院議員が参加しました。
改正案は少数会派の国政調査権の強化を目的としたもの。現行の国会法一〇四条は国政調査権のひとつとして、委員会などから内閣、省庁などに必要な報告または記録の提出の求めがあった場合、その求めに応じなければならないと規定しています。ところがこれまで、野党などの少数会派が一〇四条にもとづいて資料の提出を要求しても、与党など多数会派が反対してこれを阻止することがたびたびありました。
改正案は、委員の四分の一以上から資料の提出が要請された場合、委員会として内閣、官公署に「報告、記録の提出を求めるものとする」と定めています。
これを拒否するためには、要請の日から三日以内に、要請を拒否する委員会議決が必要となります。
児玉氏は、「本来個々の国会議員が要求すれば、必要な資料を出すことは当然だ。外務省をめぐる疑惑など、政府、与党にとって都合が悪い場合は、資料の提出を拒否されることが多々あった。改正案では、資料提出を拒否する場合には国民への説明責任が生じることになり、一歩前進だ」と話しています。