2002年4月13日(土)「しんぶん赤旗」
〈問い〉 各地でアンケートやビデオに誘うなどの勧誘をしている統一協会とはどんな団体なのですか。(埼玉・一読者)
〈答え〉 統一協会(世界基督教統一神霊協会)とは、韓国人の文鮮明を教祖とする、キリスト教系の宗教をよそおった反社会的な国際的謀略組織で、同じく文鮮明を“創始者”とする政治団体の国際勝共連合と表裏一体のものです。仏教をよそおった天地正教という宗教法人をはじめ、原理研究会、世界平和女性連合、世界平和統一家庭連合など多数の偽装組織があります。
統一協会はこれらの偽装組織もつかいながら、先祖の因縁や霊界への恐怖を植え付け、大理石のつぼや仏像、印鑑などを売りつける霊感商法、「○○難民救援」などと目的をいつわった募金活動などの手口で、多額の資金を集めています。
また大学や街頭で、青年の意識調査などのアンケートを口実に学生や市民に接近したり、サークルの勧誘活動をよそおったりしています。そして「本当の自分を探してみませんか」など自己啓発の名目で全国数百カ所のビデオセンターに誘い込み、マインドコントロール(洗脳)の手口で文鮮明をメシア(救世主)と信じ込ませています。多くの信者が生活をなげうち、物品販売や伝道にかりたてられています。
統一協会は一九五四年韓国で創立されましたが、五八年ごろから日本でも布教をはじめ、六四年に東京都知事認証の宗教法人となりました。社会のすべての財産はメシアである文鮮明のためのもの(万物復帰)、「原罪」から救われる唯一の方法が文鮮明の祝福を受け、文鮮明に選ばれた相手と結ばれること(集団結婚)などの異常な教義で、反社会的活動を繰り広げています。また勝共連合をつうじて信者を自民党国会議員の秘書や選挙の運動員として送り込んだり、資金援助や反共デマ攻撃をしています。
(水)
〔2002・4・13(土)〕