日本共産党

2002年4月14日(日)「しんぶん赤旗」

今週の国会

予算委開会を要求

日本共産党

健保改悪案審議も焦点に

機密費問題


 日本共産党の志位和夫委員長が十二日の記者会見で公表した、内閣官房機密費の詳細な使途を記した内部文書は、「日本の政治をもっとも奥深い闇のなかで腐敗させている根源」(志位氏)である機密費の生々しい実態を浮き彫りにしました。

 志位氏は、小泉純一郎首相に対し機密費の使用実態の公開などを求めるとともに、国会に機密費問題を集中的に解明する場を設け、国民に対する国会の責任を果たすことを提案しました。

 野党四党はこれまで、金権腐敗問題をテーマに衆院予算委員会での集中審議を要求してきましたが、日本共産党は、他の野党にも働きかけて、機密費問題の徹底究明のため、衆院予算委員会などの開会を強く求めていく方針です。

 鈴木宗男衆院議員の再度の証人喚問、元外務省欧州局長の東郷和彦氏の証人喚問も、引き続き大きな焦点です。両氏が日ロ領土問題で「歯舞、色丹の二島返還で終わり」というロシア側の立場に迎合し、国益を損なう「二重外交」を行っていたことが、志位氏が暴露した秘密会談録によって明らかになっています。鈴木、東郷両氏の喚問問題は、衆院予算委理事会などで協議されることになっています。

 米国の介入・干渉戦争に日本が参戦し、自治体や国民を強制動員するための「武力攻撃事態法案」など有事法制関連三法案について、政府は十六日に安全保障会議と閣議を開いて法案を決定、直ちに国会に提出する方針です。

 政府・与党は、今月末からの大型連休前に審議入りすることを狙っています。

 サラリーマン本人の医療費窓口負担を二割から三割に引き上げるなど空前の国民負担増を盛り込んだ健康保険法改悪案は、今週末にも衆院本会議で趣旨説明・質疑を行うことが狙われており、国民の健康と暮らしを守るたたかいも緊迫した局面を迎えます。

 


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