2002年4月16日(火)「しんぶん赤旗」
自由党副幹事長の平野貞夫参院議員は、十五日放送のテレビ朝日系「スクランブル」で、日本共産党が公表した加藤紘一官房長官当時(九一年十一月〜九二年十二月)の機密費の使途を示す文書について、「私はホンモノのコピーにまちがいないと思う」とのべました。また、「(官房機密費の)ごく一部分の控えめな記録だ。自民党は長期政権だから、内閣の機密費と自民党の国会対策費というのは、一つの金庫とみていい」との見方を示しました。
また、同氏が衆院事務局に勤めていた当時の経験として、機密費流用の実態について、「野党対策のため、議長、副議長のところへ官房長官がもってくるお金を待っている与野党の先生がいる。その先生方に盆暮れに配る役割を四年ぐらいやったことがある」と生々しく語りました。
同番組でジャーナリストの嶌(しま)信彦氏は、「機密費文書」に、同氏の高校の同窓生で、国会議員やマスコミ関係者が集う会合(国会如蘭会)に、九二年五月二十一日付で一万円の支出が記載されている点を指摘し、「この日付をメモ帳で調べると、僕はこの日に(会合に)行っている。(会費は)一万円だ。こういうのを見ると非常にリアリティーがある」とのべました。