2002年4月18日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は十七日午前、ニッポン放送番組「高島ひでたけのお早う! 中年探偵団」に電話で生出演し、官房機密費の詳細な使途を明らかにした内部文書の内容や今後の追及点について語りました。
「内部文書の真偽のほどは?」との質問に志位氏は、機密費にかんする歴代官房長官の証言や、文書に書かれた収入や使途の検証作業の結果、機密費が原資になっていることは間違いないと指摘。番組でコメンテーターをつとめた須田慎一郎氏(金融ジャーナリスト)は、「僕も『赤旗』、共産党が入手した資料を全部読ませてもらったのですが、間違いなく事実、正真正銘の機密費の使途を示していると思う」と述べました。
志位氏は、政府はこれまで機密費について、「内政、外交を円滑に遂行するため、機動的に使用する経費だから使途は明かせない」といってきたが、内部文書で明らかになったのはこれとまったく関係のない、党略的・私的流用だ、と指摘。「『機密』の名にかくれて、国民の大事な血税を使うのは許されない話です」と強調しました。
外交機密費の官邸への「上納」問題について志位氏は、日本共産党が昨年二月に国会に提出した「上納」の実態を記載した内閣官房の内部文書に使われた内閣用箋(ようせん)と、今回公表した出納帳の整理に使われた内閣用箋が同じものであることを指摘。「昨年の文書の信ぴょう性がいよいよ高まったわけですから、『上納』についても切りこむ突破口になると思います」と述べ、首相官邸として事実を明らかにし、党略的・私的流用をやめるべきだと主張しました。
インタビューを終えて高島ひでたけ氏は「志位さんのおっしゃる通りですね」。須田氏も「(今回明らかになった機密費の使途は)財政法上も問題がでるんじゃないかと思う」とコメントしました。