2002年4月19日(金)「しんぶん赤旗」
内閣官房機密費の実態が政治問題化するなか、日本共産党、民主党、自由党、社民党の野党四党は十八日、小泉純一郎首相、福田康夫官房長官に官房機密費の執行停止を申し入れました。申し入れは、日本共産党の佐々木憲昭議員など四野党の衆院予算委員会理事・委員がおこない、上野公成官房副長官が応対しました。
官房機密費では、日本共産党の志位和夫委員長が十二日、加藤紘一官房長官当時の内部文書を公表。以来、事実を裏付ける証言が相次ぐなか、自民党内からも「あいまいにすることは許されない」などの声があがっています。
申し入れ書は、内閣官房機密費の使途の不透明さや外務省機密費の上納疑惑が解明されていないこと、新たに加藤官房長官(当時)が官房機密費を国会対策費などに流用した疑惑が明らかになっていることなどを指摘。「政府自らの手や委員会の質疑で真相解明が十分進み正当な執行が担保されるまで官房報償費の執行停止を行う」よう求めています。
席上、野党側は、小泉首相が日ごろ「疑惑を持たれた者は自ら説明を」と口にしていることをあげ、「総理、官房長官は自ら調査し、国会に報告をすべきだ」と要求。上野副長官は「申し入れを正確に伝える」とのべました。