2002年4月19日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は十八日、国会内での記者会見で、政策秘書の口利き疑惑で井上裕参院議長が同日弁明した内容について感想を問われ、「弁明を通じていっそう疑惑が深まった」と述べ、疑惑で指摘されている元社長、秘書らの証人喚問を行い、真実を明らかにする必要性を指摘しました。
志位氏は、井上議長の秘書疑惑に関する説明メモについて、「一千万円のパーティー券を買ったといっているが、その後、一千万円を脅し取られたというのが出てくる。しかし、なぜ脅し取られたのか、どこに脅される理由があったのか、なぜ脅されるままに一千万円を払ったのかの説明がつかない。脅し取るというのは、ふつう何らかの弱みがなければそういうことにならないが、その説明がなんらなされていない」と指摘しました。
そのうえで、「ことは一議員でなく、議長の在任時の秘書にかかわる疑惑だ。これは院の権威が問われる問題になってくる。一議員の政治力を背景にした口利き疑惑にとどまらず、参議院という国会の二つの院の一つを背景にした疑惑になっているわけで、あいまいな決着は許されない」と述べました。