日本共産党

2002年4月19日(金)「しんぶん赤旗」

「憲法違反よ」、駆けよる人

有事法制だめです

女性団体署名で対話の輪


 駆け寄ってきて署名をする人、「がんばって」と握手する人、次々手が伸びビラを受け取る人たち――。「“備えあれば憂いなし”といいますが、いちばんの備えは日本国憲法です」と女性の憲法年連絡会が十八日、東京・有楽町マリオン前でおこなった有事法制反対の宣伝には、大きな反響が寄せられました。

 日赤と共同で献血を訴えていた岩手県人会の上山正さん(67)=神奈川県大和市=は「有事法制なんてダメに決まっている」と語気を強めます。「憲法に違反してるよ。小泉さんがいくらイヤでも、平和憲法に沿って戦後日本はやってきたんだ。守ってもらわなきゃ」

 「戦争に向かう空気が心配です」といって署名に応じたのは戸谷美恵さん(58)。「二十代から三十代の三人の息子がいます。子どもたちや孫たちが強制的に自衛隊に入れられるようになったら困ります。子どもたちにも自分の問題として考えてほしいと思います」と話しました。

 「頑張ってくれ」と握手を求めてきた小原武夫さん(60)は「兵隊を、生めよ増やせよで生まれてきたのが僕らの世代。戦後、サラリーマンとして復興のために頑張ってきた。武器によって物事を解決するのは間違っている。人間、話し合えば分かるんだ。悪い方向に日本をやらないために、若者が頑張らないとな」と話しました。

 「私も含め、若い人がもっと関心持たないと」と署名したのは後藤みきさん(33)=江戸川区=。「無関心のうちに戦争に駆り出されるようになったら困ります。小泉さんも、戦争より、景気対策などやるべきです。保育費や教育費にお金をかけてほしい」

 宣伝には新日本婦人の会、日本婦人団体連合会、全日本教職員組合女性部など、十二団体から二十六人の女性が参加して「命をうみ、育てる女性は有事法制に反対です」とリレートークをしながら署名を集めました。

 新婦人の高田公子副会長は「いつもの三〜四倍の署名が集まりました。訴えをじっと聞いていたり、対話になっています。有事法制が閣議決定されて以来、急速に関心が高まってきています」と話しています。

 


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