2002年4月23日(火)「しんぶん赤旗」
二十二日の参院本会議で、政策秘書の公共事業口利き疑惑をめぐり辞表を提出した井上裕議長の辞任が許可され、後任に自民党の倉田寛之元自治相(江藤・亀井派)が選出されました。
議長選出については、院内第一党から議長、第二党から副議長を選ぶのが慣例となっていますが、日本共産党は、議長が疑惑にからんで辞任したという参院史上例がない特殊な事態での後任議長選挙は、そういう通常の方法をとるわけにいかないと主張、その議長を出した自民党は今回、議長を出すことを自粛すべきだとの立場から、吉岡吉典議員団長に投票しました。
日本共産党は議長選出に先立ち、党の立場を他の野党三会派に説明。野党で統一候補を擁立するよう協議を申し入れ、本会議前に野党代表者会議が開かれました。
協議の結果、各党が投票に際して自主的に行動することになり、民主、社民両党は倉田氏を支持、国会改革連絡会(自由党、無所属の会)は松岡満寿男副代表に投票しました。
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議長選の投票結果は次の通りです。
投票総数 倉田寛之 吉岡吉典 松岡満寿男 斎藤十朗 大田昌秀 白票 | 218 180 20 14 1 1 2 |