2002年4月24日(水)「しんぶん赤旗」
日本医師会は二十三日、政府の医療改悪法案(健康保険法等改悪案)について、「成立に断固反対する」との声明を発表しました。
声明は、同改悪案が七十歳以上の患者負担を完全一割化(一定以上の所得者は二割)して、自己負担限度額を引き上げることに対し、「高齢者はすでに応分以上の負担をしており、現行以上の自己負担増を行う客観的理由はない」と指摘。
サラリーマンなどの三割負担引き上げについても、「長引く経済不況で逼迫(ひっぱく)している家計の悪化は火を見るよりも明らか」だと批判しています。
同法案は十九日に衆院本会議で審議入りしました。二十四日、衆院厚生労働委員会で趣旨説明が行われます。