2002年4月24日(水)「しんぶん赤旗」
日本共産党、民主党、自由党、社民党の四野党が提出した「自然エネルギー発電促進法案」について四党提出者代表による記者会見が二十三日、国会内でおこなわれ、日本共産党から塩川鉄也衆院議員が出席しました。
同法案は、政府提出の新エネルギー特措法案への対案として十九日、共同提出したものです。
政府の新エネルギー特措法案は、新エネルギーに廃プラスチックなどを焼却したゴミ発電を含んでいます。再利用を図るべき廃プラスチックなどの発電を進めることは、廃棄物政策と矛盾するばかりか、二酸化炭素の排出抑制にも逆行しかねないこと、また価格競争力の強い廃棄物発電により、風力などの自然エネルギー発電が駆逐されてしまうことが懸念されています。
四野党の自然エネルギー発電促進法案では、目的に「地球温暖化の防止」を明記し、対象から廃プラスチック発電を除外。電気事業者に自然エネルギーの発電を対象にした買い取り約款と供給促進計画の作成、実施状況公表などを義務付けています。
記者会見で塩川氏は「政府の新エネ法案は自然エネルギーを導入するどころか、廃棄物発電、廃プラスチック発電を促進する中身だ。資源循環にも逆行する。多くの市民団体の要望にもこたえるものにしていきたい」と述べました。