日本共産党

2002年4月25日(木)「しんぶん赤旗」

有事法案

「新しい戦時体制へ国民を駆りたてる」

日本ペンクラブが声明


 日本ペンクラブ(梅原猛会長)は二十四日、東京千代田区で開いた第四十六回総会で「『有事法制法案』に対する声明」を決議しました。

 声明は有事三法案について「何よりも重大な問題点はこの三法案が言論表現の自由や国民の人権福祉に悪影響を及ぼす危険性を有することである」と批判。「メディア規制」三法案とあわせ「民主主義の基本理念を脅かす恐れ」に「強い懸念を表明」しています。

 また「『平和と独立』『国民の安全確保』の名目で政府の方針に反対するものを処罰しようとするもの」と指摘。一九三八年に国家総動員法が成立したあと、同クラブが活動を停止せざるを得なかった教訓にふれ、「新しい戦時体制へ国民を駆り立てようとしている」と断言し、文筆家のみならず多くの人びとに関心をもつよう呼びかけています。

 


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