日本共産党

2002年4月26日(金)「しんぶん赤旗」

参考人質疑

「私の責任で決めた」

辻元前議員 秘書給与流用で弁明


 衆院予算委員会は二十五日、政策秘書給与の詐取疑惑で衆院議員を辞職した辻元清美・社民党前政審会長の参考人質疑を行いました。

 辻元氏は土井たか子社民党首の政策秘書・五島昌子氏から政策秘書を紹介された事実を認めましたが、「何か党が決めたとかいうふうではない」として、党ぐるみの秘書あっせんや給与流用「指南」を否定しました。

 また、政策秘書に国から支給される給与から五万円だけを渡し、残りを三人の政策担当スタッフの人件費に直接充てていたと説明。このやり方は政策秘書と話し合い「私から申し出て、私の責任で決めた」もので、政治資金規正法上の寄付手続きを怠っていたことは反省するが、私的流用はないと強調しました。

 日本共産党の児玉健次議員は、辻元氏の四人目の政策秘書、森正幸氏が社民党大阪府連幹事長を兼任していることを示したのにたいし、辻元氏はその事実を認めました。

 また児玉氏は、政策秘書としての勤務実態が存在しないか、きわめて不十分な場合に「名義貸し」が生まれると指摘。「(政策秘書の)辺見氏への五万円は名義貸しに対する事実上の対価ではなかったのか」とただしたのに対し、辻元氏は「名義貸しとは思わないが、現行制度から見ると問題があったと認識している」と答弁しました。

 児玉氏の質問を見た東京都の女性(33)から党本部に「退院したばかりの参考人にできるだけ穏やかな口調で話す、しかし聞くべきことはきちんと聞くという姿勢が、やっぱり共産党の議員さんはいいなあと思いました」との感想がメールで寄せられました。


筆坂氏が感想

 日本共産党の筆坂秀世書記局長代行は辻元氏の参考人質疑後、記者団から感想を求められ、「だれが名義借りを指南し、これが組織的なものだったかが一番のポイントだったが、きょうの辻元氏の発言は、自分の判断、辺見秘書との二人の話し合いでやったということだった。辻元氏は辞任の記者会見で、紹介をしてくれた人も含めて相談をした、といっているはずだ。この点では依然矛盾が残されたままだ。社民党としても、さらなる説明が必要になっていると思う」と述べました。

 


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