2002年4月28日(日)「しんぶん赤旗」
連合の笹森清会長は二十七日、東京・代々木公園で開いた中央メーデーのあいさつで有事法制案にふれ、「今国会で無理やり成立させることに連合は断固反対」と表明しました。
笹森氏は、同法案について「『有事』の意味するところや国民の権利制限に対して強い懸念がよせられている」こと、「なぜ、いまこの時期か」との疑念が大きくなっていることを指摘。「政府はこうした国民の声に真しに耳を傾け」るべきであると主張しています。
そして、「いまは有事法制や個人情報保護法などにかかずらわっている場合ではない。政治がいま全力をあげて取り組むべき課題は、景気回復・雇用安定であり、そのために補正予算に直ちに取り組まなければならない」とのべました。
連合は、有事法制案に対する見解を今月中にまとめるとしています。