2002年4月30日(火)「しんぶん赤旗」
「生かそう憲法、高くかかげよう第九条 許すな有事法制」をスローガンに五月三日に開かれる「2002年5・3憲法集会」に多くの賛同の声がよせられています。
俳優の吉永小百合さんは、「どんな戦争にも正義はありません。みんなの力で平和を、平和憲法を守りましょう」とメッセージをよせています。
俳優の加藤剛さんは、「日本国憲法を守ることは、最高の『合法活動』です。国民的大規模な『合法活動』がこんなにも必要な時間は、今後の日本の歴史にもほとんど訪れないでしょう」とのべています。
評論家の加藤周一さんは、「憲法改悪や有事法制など『戦争のできる国』づくりのながれに歯止めをかけたいという願いに同感です」と賛同をよせています。
作家の澤地久枝さんは、「決意ひとつ」として、「二〇〇二年という年、わたしは自分に課せられている責任を果たしたい。どんなに流れが変わっても、憲法前文の精神と第九条を守りぬく」と語っています。
日本キリスト教協議会総幹事の大津健一さんは、「憲法を生かす私たちの意思と力が求められています」。憲法学者の杉原泰雄さん(一橋大学名誉教授)は、「憲法軽視の政治が強化されています」と指摘し、「日本を破たんさせないために、国民の手で憲法を生かす政治をつくりだしたいものです」とのべています。
映画監督の神山征二郎さんは、「憲法第九条こそ日本国民の誇りだと思います」。作曲家の小林亜星さんは、「平和立国の風化を許すな!」。音楽家の外山雄三さんは、「いまこそ、ほんとうにいまこそ日本国憲法を高く掲げなければなりません。世界に向かって」。作家の中平まみさんは、「人もそして犬も猫たち動物も不殺生の世の中に!」。
神戸大学大学院教授の山家悠紀夫さんは、「一人ひとりが憲法を守ろう、とくに第九条を守ろうとはっきりと声をだし、態度で示していくことが今ほど必要なときはないと思います」とのべています。
憲法集会の賛同者は六百十八人(二十三日現在)。池辺晋一郎(作曲家)、石川真澄(ジャーナリスト)、井出孫六(作家)、岩垂弘(ジャーナリスト)、上條恒彦(歌手)、國弘正雄(英国エジンバラ大学特任客員教授)、寿岳章子(随筆家・国語学者)、高畑勲(アニメーション映画監督)、寺島アキ子(劇作家)、降旗康男(映画監督)、佐野洋(作家)、林郁(作家)、宮田光雄(東北大名誉教授)、毛利子来(小児科医)、無着成恭(福泉寺住職)の各氏をはじめ、学者、文化人、宗教者など各界からの共感がよせられています。
憲法集会では、日本共産党の志位和夫委員長、社会民主党の土井たか子党首、作家の小田実さん、埼玉大学名誉教授の暉峻淑子さんがスピーチをおこないます。
集会は、憲法改悪阻止各界連絡会議、許すな!憲法改悪阻止連絡会などによる実行委員会の主催。五月三日午後一時から、東京・日比谷公会堂で開かれます。