日本共産党

2002年5月1日(水)「しんぶん赤旗」

ムネオハウス不正入札

偽証告発、再喚問、辞職勧告決議案

国会対応が問われる

筆坂氏が強調


写真
国後島に建設された「ムネオハウス」(緊急避難所兼宿泊施設)。同施設に掲げられた横断幕には「鈴木さん、あなたは私たちの友達です」とあります

 日本共産党の筆坂秀世書記局長代行と佐々木憲昭衆院議員は三十日、国会内で記者会見し、「ムネオハウス」の入札介入疑惑で、鈴木宗男衆院議員の公設秘書らが逮捕された事件について、「日本共産党の追及が真相に迫っていたことが証明された」(佐々木氏)と強調しました。

 筆坂氏は、佐々木、木島日出夫両議員らがいち早くこの問題を国会質問で追及・暴露してきたことを紹介。今後、国会として、(1)衆院予算委員会としての偽証告発(2)鈴木氏の再証人喚問(3)鈴木氏に対する議員辞職勧告決議案の本会議採決――の三点が必要になってくると強調しました。

 この中で筆坂氏は、鈴木氏が証人喚問(三月十一日)で「ムネオハウス」の入札介入疑惑について「公設、私設を問わず、あなたの秘書の方がかかわっていた可能性はないか」と問われ、「かかわっていたということはない」と明確に否定していたことを指摘。「この点だけでも、秘書の逮捕で鈴木氏の偽証の可能性は非常に高まった。国会として偽証告発を真剣に検討する必要がある」と述べました。

 筆坂氏は、鈴木氏と秘書逮捕の関係について、逮捕の契機となった鈴木事務所での談合以前に、支援委員会と鈴木氏本人との間で、犬飼工務店と渡辺建設工業が入札できるよう綿密な打ち合わせが行われていた経緯があると強調。談合はそれを前提としたものであり、「鈴木議員が『知らない』『秘書が勝手にやった』というのは通りにくい、客観的な状況にある」と説明しました。

 さらに今後の国会対応について「『政治とカネ』は今国会の大テーマになってきた。その出発点が鈴木・外務省疑惑だ。政府・与党がこの問題に真剣にあたらなければ、さらに厳しい責任を問われる」と指摘しました。

 


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