2002年5月9日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の大森猛議員は八日の衆院決算行政監視委員会で、公設秘書が逮捕された鈴木宗男衆院議員の疑惑解明について、自民党総裁である小泉純一郎首相の責任をただしました。
大森氏は、自民党が前回衆院選で鈴木氏を比例北海道ブロックの名簿一位に登載し、政府や党の要職につけたという二つの責任があると指摘。
「疑惑についてはみずから説明を」という首相の姿勢は、自民党が佐川急便事件後に策定した「政治改革の基本方針」(一九九二年十二月)で「党所属国会議員による国民の疑惑を招いた事柄については、党自らがその解明にあたる」としていることにも反すると追及しました。
小泉首相は「比例一位にして不祥事を招いたのは遺憾だが、すでに離党という重い決断をしている」と答弁、野党四党が提出している鈴木氏の辞職勧告決議案については「党の執行部もしかるべき判断をする」と答えるにとどまり、党総裁として疑惑解明に何をしたかの問いには明確に答えませんでした。