2002年5月10日(金)「しんぶん赤旗」
「高校生はテロも報復戦争も反対です」。昨年九月に起きた米国での同時多発テロ事件をきっかけに、小泉首相あての署名を集めていた東京の高校生たちが九日、外務省を訪れ千六百人分の署名を提出。これまで提出した分をあわせると九千六百人にのぼります。
署名を集めたのは「高校生一万人アピール署名実行委員会」。テロ事件直後、代表の都立定時制高校四年生、田代雄也君(18)を中心に「高校生の平和への思いを小泉首相に伝えたい」と署名運動を開始。学校の友人だけでなく、教師や親にも共感が広がり、全国各地からも署名と激励のメッセージが集まりました。
「いま、政府は有事関連の法案を審議していますが、手紙には『戦争はいや』『平和がいちばん』の声があふれています。ぜひ、僕たち高校生の声も生かしてください」と田代君。
同席した日本共産党の宮本岳志参院議員は「高校生の熱い気持ちをきちんと受けとめ、慎重に有事関連法を審議してください」と語りました。