2002年5月16日(木)「しんぶん赤旗」
竹内行夫外務事務次官は十五日午前、外務省霞ケ関庁舎で武大偉駐日中国大使と会談し、中国・瀋陽の日本総領事館から連行された亡命希望の北朝鮮住民五人について早期に第三国に出国させることで決着を目指すことを確認しました。
席上、竹内次官は「人道上の観点について率直な意見交換を行いたい」と提案し、五人の第三国出国に向けた日本側の考えを説明。これに対し、武大使は「次官の発言は正確に本国に伝える」と応じました。
会談後、武大使は記者団に「率直な意見交換をした。早期決着は双方の考えだ。(五人の処遇については)今の段階では結論は出ていない」と語りました。