2002年5月17日(金)「しんぶん赤旗」
連合は十六日、中央執行委員会で「今回提出された有事関係三法案について、今国会で急いで成立させることには反対」との見解を確認しました。
笹森清会長は記者会見で、「構成組織の中でも(見解案について)賛同と反対という意見に分かれた」とのべ、「今国会に提案された有事法制三法案については反対である。成立は断固阻止する」ことについては、理解をもらったと説明。法案について、「解釈上からいえば不備極まりない。にもかかわらずあの程度の審議時間、審議内容で片付けられてたまるか」と批判しました。
「見解」は、「この法案では、あらゆる緊急事態に対処して国の独立と主権を守り、国民の存立を保全するという理念が見えず、全体的な法体系が示されていない。とくに、有事における国民の自由と権利がどこまで保障されるのか全く不明であり、情報の開示についての規定もない」など法案の問題点をあげています。
なお、「憲法の枠内での法整備は、基本的には必要」としています。