2002年5月21日(火)「しんぶん赤旗」
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有事三法案の国会審議が緊迫するなか、関西の陸、海、空の労働組合が上部組織の違いを超えて法案阻止の一点での共同をよびかけた「有事法制反対関西集会」が二十日、大阪市・扇町公園で開かれました。関西でこうした幅広い集会は初めて。五千六百人が参加し、集会後デモ行進しました。
よびかけたのは、港運同盟、海員組合、運輸労連、私鉄関西地連、JR総連、JR西労組、全自交(以上連合加盟)、建交労、自交総連(以上全労連加盟)、全港湾、大港労協、全日建連帯、国労、航空連の十四の地方本部や協議会などの地方組織。集会には七十を超える団体が参加しました。
実行委員会を代表して佐野祥和全港湾関西地方本部執行委員長が、「アメリカいいなりに戦争をする法律をつくる小泉内閣。反対運動を満身の力でつくっていこう」とあいさつ。運輸労連、海員組合、航空連、医労連、宗教者の各代表が決意を表明しました。
「私たちは戦争協力を拒否する」と宣言し、「廃案に追い込むために地域、職場でさらなるたたかいを展開しよう」との集会決議を採択しました。
航空連の三浦啓嗣大阪議長(42)は、「民間機を軍事利用させられない。交通機関は安全が保たれてはじめて仕事が成り立ちます。絶対に廃案にしなければ」と語っていました。