2002年5月22日(水)「しんぶん赤旗」
「生活できない医療の改悪やめて」と厚生労働省を包囲する東京土建主婦の会の女性たち=21日、東京・千代田区、霞が関 |
「小泉さーん、怒りの声が聞こえますか! 不況でお父さんは仕事がなくなりました。これで医療改悪とは死ねということですか」―。二十一日、東京・霞が関の厚生労働省前を建設業者の「お母さん」たち千百八人が、「ウーマン・チェーン・アクション」(人間の鎖)で包囲、声を限りに訴えました。
医療改悪法案、有事三法案の国会審議が重大局面を迎えるなか、悪法を食いとめようと、東京土建一般労働組合主婦の会(佐藤二重会長)が取り組んだもの。営業やくらしの実態を三十八人がリレートーク。医療改悪反対の請願書を一人ひとりが同省に手渡しました。
「小泉首相に言いたーい」と叫んだ大田支部の田之上よし子さんは、「七日分の薬を十日に延ばして飲んでいる人がたくさんいます」と訴え。中野支部の金子佐l子さんは「医療改悪の全容を知らない人が多い。主婦の会でも署名に取り組むことを決めた」と、不況にあえぐ声が各地から。江戸川支部の沓澤君子さんは「不況で一週間のうち半分は遊んでいる。銀行には何兆というお金をつぎ込んで国民はスミに追いやられている」と批判しました。
そろいのはっぴに、「建設職人は戦争協力拒否」と書かれたハト形のプラカードが人目を引いた板橋支部主婦の会。菊池光枝さんは「憲法に真っ向から違反し、土木、建設業者を戦争協力に巻き込む悪法を許すことはできない」とのべました。
「医療改悪?何考えてんの小泉さん 母ちゃんパワーで粉砕だ!」の横断幕を持って参加した北区の毛塚たか子さん(70)の家業は建築事務所。「景気が良くなるまでの約束で職人さんの日給を下げました。医療改悪がされれば景気回復どころでなくなってしまう。絶対反対!」
行動には日本共産党の大門実紀史参院議員が駆け付け激励しました。