日本共産党

2002年5月26日(日)「しんぶん赤旗」

米の新核戦略許さず

有事法制阻止へ全力 非核政府の会が総会


 非核の政府を求める会は二十五日、東京都内で第十七回全国総会をおこないました。米国が核兵器を実際に使えるよう新核戦略を打ち出し、日本が有事法制制定で憲法をじゅうりんし、米国の新戦略に加担・協力する体制をつくろうとするなか、会の活動を強め、有事法制阻止、非核三原則法制化、非核自治体運動の発展などを実現していこうと議論しました。

 常任世話人の増田れい子さん(ジャーナリスト)があいさつ。中島篤之助(元中央大学教授)、藤田俊彦(前長崎総合科学大学教授)、笠井亮(日本共産党国際局次長)の各氏が議案の報告をしました。藤田氏は、核拡散防止条約(NPT)再検討会議準備委員会での議論も紹介し、核兵器に固執するアメリカが国際的孤立を深めていることを指摘。笠井氏は、有事三法案を必ず廃案にし、非核平和の日本とアジアのために奮闘しようと呼びかけました。

 討論のなかで、参加者は「県内の全自治体への請願・陳情を何年も実施し、非核三原則法制化決議が八十七自治体であがっている」(長野の会)と地域から自治体を動かすとりくみ、「意見広告ポスターに大きな反響がよせられている」(婦団連)など有事法制阻止の多彩なたたかいを紹介。アメリカの新核戦略の危険性(国際問題研究家の新原昭治氏)などについて発言しました。

 総会では、新たな世話人を選出しました。

 


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