2002年6月3日(月)「しんぶん赤旗」
韓国紙・朝鮮日報二日付は社説で、「核兵器保有は可能」などとする福田康夫官房長官らの発言を、「世界平和と北東アジアの秩序に対する重大な挑戦」であるとして、「日本の『国際感覚の水準』を見せたもの」であると指摘。対テロ行動で「米国の肩に乗り、国際的・軍事的分野の役割拡大だけを追求するのは、日本の真の意図が『覇権主義』に土台を置いているのではないかという疑問をうむだけだ」「小泉首相は福田長官を即刻更迭し、非核三原則を順守する意思を明確にしなければならない」と主張しています。
同日付の東亜日報も社説で、「小泉首相は『現内閣は非核三原則を堅持する』として(事態の)鎮火に出たが、単純に言葉だけで済まされる事柄ではない」として、「日本政府の責任ある措置」を求めました。
ハンギョレ紙同日付も、福田長官の発言が「四月に日本政府が戦時立法関連法案を議会に提出したのに続き、小泉首相が靖国神社を奇襲参拝したこととも同じ脈絡」のものだとして、日本政府にたいし「日本の軍国主義化を憂慮するアジアと全世界に向かって、政府内の右傾化を防止する具体的な姿勢を見せるべきだ」と要求しています。