2002年6月3日(月)「しんぶん赤旗」
日本共産党の筆坂秀世書記局長代行は二日のテレビ朝日系・サンデープロジェクトで、各党代表と国会審議中の個人情報保護法案についても討論しました。
司会者が、法案はマスコミを規制するものだと指摘。自民党の町村信孝幹事長代理は、個人情報取り扱いに関する義務規定は報道機関には適用されないとし、表現・報道の自由に対する問題はないかのように発言しました。
これに対し筆坂氏は、報道機関にも、目的による制限、正確性・安全性・透明性の確保などの基本原則(法案四〜八条)は適用されると指摘。たとえば「内容の正確性の確保」(法案六条)という点では、鈴木宗男衆院議員の疑惑を暴露しようとする報道機関は結局、鈴木氏本人に内容の正確性を確かめなければならなくなると主張しました。
法案の背景について筆先氏は「もともと、この法案を準備した目的は、個人情報をたくさん持っている銀行やサラ金に規制をかけるためで、マスコミや国民は規制の対象外だった。ところが、自民党が九八年の参院選挙で負け、森内閣の官房長官が(愛人問題などで)いろんな写真を暴露されるというなかで、国民一般からマスコミまで基本原則でしばってしまおうということになった」とのべ、同法案の目的が国民やマスコミの規制にあることを強調しました。