2002年6月6日(木)「しんぶん赤旗」
衆院予算委員会は五日午後、理事懇談会を開き、野党側は一致して鈴木宗男衆院議員の再度の証人喚問や、福田康夫官房長官の「非核三原則」見直し発言問題で予算委員会の場でも小泉純一郎首相出席の集中審議を行うことなどを要求しました。与党側はいずれも受け入れる姿勢を示さなかったため、引き続き協議することになりました。
野党側が求めたのは、(1)鈴木氏の再喚問に加え、同氏の政治団体会計責任者や東郷和彦前オランダ大使らの参考人招致(2)中国・瀋陽の総領事館事件で阿南惟茂中国大使、総領事、副領事ら関係者の参考人招致(3)「非核三原則」見直し発言に関する首相出席のもとでの集中審議(4)経済財政、金融問題の集中審議――です。
鈴木氏の再喚問について与党側は「難しい」と拒否。東郷氏の参考人招致についても「海外におり、民間人でもある」と述べました。
また、瀋陽総領事館事件問題は外務委員会で、福田長官の発言問題は有事法制特別委員会で協議してもらいたいとして、予算委での審議についてはいずれも難色を示しました。