2002年6月7日(金)「しんぶん赤旗」
医師、医学者を強制的に戦争に駆り出す有事関連三法案をまともな審議もなく成立させることに反対するとした「有事法制の成立を憂慮する医師・医学者のアピール」への賛同者が五日現在、千四百九十五人になりました。六日、呼びかけ人らが衆院第一議員会館で会見、発表したもの。市・郡の医師会長、県立病院長らも賛同しています。
同アピールでは、有事三法案は国民の意思に反して戦争に動員することを目的とした法案で、とりわけ医療従事者は真っ先に動員される恐れがある、と指摘しています。
会見で、経過報告した室生昇全国保険医団体連合会会長は「有事三法案は平和憲法と矛盾する。命を守る医療従事者が命を奪う戦争に手を貸すことはできない」と強調しました。
会見には医師の国会議員でアピールに賛同した日本共産党の小池晃参院議員、民主党の櫻井充参院議員、社民党の阿部知子衆院議員も同席しました。
アピールには、角前泰之三重県伊勢市医師会会長、武内節夫山口県下松医師会会長、山田昇司群馬県・原町赤十字病院院長、松尾信彦香川県立中央病院院長、安倍弘彦福岡県立消化器医療センター朝倉病院院長らが賛同しています。