日本共産党

2002年6月8日(土)「しんぶん赤旗」

有事法制反対

学者ら1300人アピール


 大学学長を含む学者研究者千三百人が七日、有事三法案に反対して共同アピールを発表しました。安斎育郎(立命館大学教授)、太田朋子(国立遺伝学研究所名誉教授)、奥平康弘(東京大学名誉教授)、中山研一(京都大学名誉教授)、三鬼清一郎(神奈川大学教授)、山家悠紀夫(神戸大学教授)の各氏らです。


有事法制反対粘り強く

7研究者団体が共同

 学者千三百人が七日発表した有事三法案反対のアピールは、七つの研究者団体の各代表者――尾関周二(唯物論研究協会)、小田中聰樹(民主主義科学者協会法律部会)、糟谷憲一(全国大学高専教職員組合)、木村茂光(歴史科学協議会)、小谷汪之(歴史学研究会)、高橋哲也(日本私立大学教職員組合)、野口邦和(日本科学者会議)の各氏が呼びかけたもの。社会的な問題での七者の共同は初めてです。

 国会で記者会見した小田中氏は、「この法律では、われわれ研究者も有事のベルトに巻き込まれることになる。その問題意識が広がっている。戦前のような歴史的な失敗をしないためにも、粘り強く運動を続けたい」とのべました。

 アピールは、有事三法案が日本が攻められたときに対処する法律ではなく、アメリカのグローバルな軍事行動に、日本が自衛隊のみならず民間や地方自治体をも巻き込んで支援する体制をつくるものと強調、法案成立を阻止するための行動を広く呼びかけています。

 会見後、小田中氏らは同法案に反対する野党議員を訪問。日本共産党は穀田恵二国対委員長、児玉健次衆院議員が応対しました。

 


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