2002年6月12日(水)「しんぶん赤旗」
有事法制に反対する数学者の会は十日、「有事法制三法案に反対する日本の数学者の声明」に賛同した二百三十九人の氏名を公表。声明文とともに、内閣総理大臣、衆参両院議長、各政党に送りました。
声明は、有事法制三法案について、「日本が憲法で表明している平和国家への決意を覆すものであると共に、アメリカの言う『正義の戦争』に日本が協力する体制を整え、日本の人々の自由と安全を脅かす現実的危険性をはらむものだ」と指摘。「他国への不信感を国策の基盤に据える有事法制三法案を、一市民として、また、国境を持たない数学に携わる一人として、決して認めることはできません」と表明しています。
声明賛同者には、弥永昌吉(日本学士院会員)、上野正(元学術会議会員)、小野山卓爾(元魚津短大学長)、銀林浩(元数学教育協議会委員長)、斎藤恭司(元京大数理研所長)、島田信夫(元京大数理研所長)、浪川幸彦(元日本数学会理事長)、野崎昭弘(数学教育協議会委員長)、松本幸夫(前日本数学会理事長)の各氏が名を連ねています。