2002年6月14日(金)「しんぶん赤旗」
国会がヤマ場を迎えるなか、立場の違いを超えて労組・団体が幅広く共同した「STOP!有事法制 6・13兵庫県集会」が十三日、神戸市のメリケンパークで開かれ、四千人が参加しました。
自治労兵庫県本部(連合加盟)、県医労連(全労連加盟)、全港湾関西地方本部、新聞労連近畿地連神戸新聞・デイリースポーツ労組がよびかけたもの。十三日の時点で五十四団体が集会に賛同しました。
自治労県本部の岩間茂副委員長が主催者あいさつし、「立場やナショナルセンターの違いを超えて一日共闘ができました。有事法制で、私たち自治体労働者をはじめ多くの労働者が戦争に動員される。なんとしても廃案に」と訴えました。
全港湾関西地本、神戸YWCA、民青同盟県委員会、県被団協の各代表が有事法制阻止へ決意を表明。県医労連の代表が団結ガンバローの音頭をとりました。「阻止に向け、連帯の輪を広げよう」との集会アピールを採択し、参加者はデモ行進しました。
日本共産党の藤木洋子衆院議員、大沢辰美参院議員をはじめ、民主党、社民党、新社会党がメッセージを寄せました。
「廃案にしよう!有事三法案」を掲げた緊急集会が十三日夜、京都市東山区の円山野外音楽堂で開かれ、集会とデモには宗教や政党支持の違いをこえた広範な府民約二千八百人が参加しました。
主催者を代表して小泉潤実行委員長が「戦後築いてきた平和のとりでが崩されようとしている。いまこそ体を張ってくいとめなければならない」とよびかけ。宗教者や地方議員、女性、文化人、マスコミ関係者らが「京都市議会の有事法制推進意見書に抗議してすわり込みを続けた」、「向日市では党派をこえた力で法案の撤回を求める意見書を採択した」などと廃案めざす決意をのべました。
本山修験宗宗務総長の宮城泰年氏は、宗派として同法案反対を決議したことを示し「釈尊の言葉『殺すな。殺させるな。殺すことを認めるな』は人の道。有事法制でなく、平和の道こそさぐるべきです」と訴えました。
日本共産党の井上哲士参院議員が国会情勢を報告し「たたかいが政府を追い詰めている。会期延長を許さず廃案めざし死力をつくし奮闘する」と強調。社民党、新社会党の代表があいさつし、民主党がメッセージを送りました。集会には、京都弁護士会長の田畑佑晃氏、清水寺の森清範貫主らが連帯のメッセージを寄せました。